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20266.4
ゆっくり でも

ん十年前
私は子どもで
父は 今の私より若い働き盛りだった
平日の昼間は会社勤めをして
その出勤前に 田んぼ(水田)周りをし
帰宅後は やはり田んぼ回りをしていた
週末は 畑仕事や田んぼ仕事に余念がなかった
その週末は よく仕事を手伝わされた
籾蒔き
田植え
カンラン(キャベツ)の定植と水やり
苺の苗の定植
稲刈り 籾摺り 出荷
カンランの収穫と出荷作業
苺のビニルハウスにビニルを貼り
苺の収穫
そして 籾蒔き
子どもの私も 微力ながら一家の労働力の一人だった
しかし 父のパワーは別格だった
私は 少しで疲れて手を休めてしまう
そんな私に父は言った
ゆっくりでいいんだよ
手を止めなければ仕事はできてゆく
まさにその通り 手を止めれば仕事も止まってしまう
