お知らせ&ブログ


20269.5
逢えてよかった

レジの向こう側から
声を掛けてもらった
「先生ですよね?」
「もう かれこれ三十数年になりますよね」
「お元気そうですね」
「なんか 勉強のことは覚えていなくて」
「でも 授業中にいきなり歌を歌ったりしましたよね」
「先生、雰囲気が全然変わっていなくて。」
かつての教え子だった
ああ
私は、この人の中で三十数年も生きていたのだ。
違うな。
三十数年も、
この人の中で生かさせてもらっていたのだ
そのことが
とても ものすごく 嬉しかった
私が生きてきたことが
この人の言葉で裏付けされたような気がしたから
思えば、
人は 他の人の記憶の中に生きている
ような気がする
だって とてもたくさんの人が
私の記憶の中に生きている
ずっと昔に逢ったあの人も
もう久しく会っていないあの人も
とても可愛かった 幼いころの あの人も
元気いっぱいの 若かりしころの あの人も
もう会うことの叶わなくなった あの人も
私の記憶の中に 活き活きと 生きている
だから
私が出逢った人の中に
私が生かされていることが とてもうれしい
同時に
私の記憶の中で
今でも 活き活きと生きている人に
出逢えたことが
とても うれしい
