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20266.13
成長の場

花の苗の定植をした
育苗トレイに種を蒔き
毎日水やりをしながら 芽が出るのを楽しみにしていた
昨年は雑に蒔いたので 発芽率が悪かった
今年は 丁寧に丁寧に 一つのポケットに一粒ずつ蒔いた
ざっと見て 八割程度の発芽
自分にしては上出来だ
水やりを欠かさず 大きくなるのを見守った
昨年は定植の時期が早すぎたのか
まだ 根が十分に育っておらず
育苗トレイから取り出した苗の根には土が付かず
心細げな根だけになってしまった
案の定 その後の生育状況は惨憺たるものだった
昨年の轍を踏まぬよう 今年は出てきた芽を見ながら
定植の機会をうかがった
ところが 自分勝手な希望を裏切り
双葉が虫に喰われたり
苗に精彩がなくなっていった
このまま見ているだけでは 埒が明かないと
今日の定植を決断した
と どうだろう
土の上に見えていた苗の心もとない様子とは異なり
土の中の根は 元気溌剌 トレイのポケットいっぱいに根を張り巡らしていた
まるで もう
めいっぱい伸びた
このトレイではこれ以上は無理だ
ここに閉じ込めないで 早く外に出してくれ
と 全身で訴えているようだ
ところが 土の中のことだ
土の外から見ている私には その成長は分からない
子どもはいつの間にか成長しているのだ
大きな世界に羽ばたこうとする子どもを
見守りこそすれ 縛り付けていてはいけない と自分を戒める
